ガラパコス化する日本 ― 2010/04/12

吉川尚宏『ガラパコス化する日本』(講談社現代新書、2010年)
わが国で独自に進化したり適合したがゆえに他国には通用しなくなる問題を著者は「カラパコス化」として、その現状と問題点、対策について論じている。わが国の企業や政府、国民のあり方がそれぞれ「脱ガラパコス化」しないと発展できなくなると警鐘を鳴らす本である。
日本企業の製品の「ガラパコス化」が知られているものとして、まず携帯電話がある(32-34ページ)。日本独自の規格で進化したため、海外に持っていくと通じなくなって困った人は結構いることだろう。同様の問題が地上デジタル放送、J-Debitカード、非接触ICカード、おサイフケータイ、カーナビゲーションなど情報通信機器だけでなく、大学や病院、金融など多方面にわたっている(第1章ガラパコス化する日本)。
また日本人自体も、海外旅行に行く若者が減り、海外留学に行く若者も減るなどガラパコス化が見られると著者は指摘する(第1章)。
「第3章脱ガラパコス化への道」にて著者はその対策を述べている。日本企業の脱ガラパコス化のためには(1)リーダーシップ、(2)形式知化、(3)ゲームのルールをつくる、ゲームのルールをかえる、(4)水平分業、モジュール化、(5)新興国における新しい生態系の構築、(6)ハイブリッド化が必要と論じている。また日本の国の脱ガラパコス化にはゲームのルールをつくる、ゲームのルールをかえることと出島化を主張している。
この出島化の考えが私にはとても興味深かった。地方分権を徹底しておしすすめて、その地域が大胆な開国政策を進め、外資の導入や規制緩和、税制改革を実施する。著者はスコットランドを例に述べていたが、同様の取り組みを一定の広さがある地域で始めれば、わが国もガラパコス化から逃れるための一歩が踏み出せると考えた。
わが国で独自に進化したり適合したがゆえに他国には通用しなくなる問題を著者は「カラパコス化」として、その現状と問題点、対策について論じている。わが国の企業や政府、国民のあり方がそれぞれ「脱ガラパコス化」しないと発展できなくなると警鐘を鳴らす本である。
日本企業の製品の「ガラパコス化」が知られているものとして、まず携帯電話がある(32-34ページ)。日本独自の規格で進化したため、海外に持っていくと通じなくなって困った人は結構いることだろう。同様の問題が地上デジタル放送、J-Debitカード、非接触ICカード、おサイフケータイ、カーナビゲーションなど情報通信機器だけでなく、大学や病院、金融など多方面にわたっている(第1章ガラパコス化する日本)。
また日本人自体も、海外旅行に行く若者が減り、海外留学に行く若者も減るなどガラパコス化が見られると著者は指摘する(第1章)。
「第3章脱ガラパコス化への道」にて著者はその対策を述べている。日本企業の脱ガラパコス化のためには(1)リーダーシップ、(2)形式知化、(3)ゲームのルールをつくる、ゲームのルールをかえる、(4)水平分業、モジュール化、(5)新興国における新しい生態系の構築、(6)ハイブリッド化が必要と論じている。また日本の国の脱ガラパコス化にはゲームのルールをつくる、ゲームのルールをかえることと出島化を主張している。
この出島化の考えが私にはとても興味深かった。地方分権を徹底しておしすすめて、その地域が大胆な開国政策を進め、外資の導入や規制緩和、税制改革を実施する。著者はスコットランドを例に述べていたが、同様の取り組みを一定の広さがある地域で始めれば、わが国もガラパコス化から逃れるための一歩が踏み出せると考えた。
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