西原理恵子『この世でいちばん大事な「カネ」の話』2012/03/12

この世で一番大切なカネの話
西原理恵子『この世でいちばん大事な「カネ」の話』(角川文庫、2011年)

以前ブログに書いた『日々是好日』の作者も週刊朝日に連載していたが、この西原理恵子も週刊朝日で「恨ミシュラン」という連載を書いていた。バブル経済真っ盛りの頃にミシュランにランキングされるような高級レストランに行って実際に食べてみる企画。大抵は言われているほどおいしくなかったり、サービスがよくなかったりしてその批評がおもしろかった。

さて本書は書評で見た。確か子供に読ませたい本のランキングで上位に来ていたと思う。でも自分が子供の時に読んでいたら良かった、と思った。
どん底の貧乏な世界では、暴力や犯罪、賭け事、アルコール中毒などがあたり前。著者の実体験をもとに書いているのでそのつらさ、しんどさ、みじめさが心に響く。

けれども、父親が自殺して家族が一番つらい時に、母が作者にぽんとなけなしの100万円を渡し「あんたは大学に行きなさい。」―本当に素晴らしいお母さんだ。

貧乏の連鎖、子供の時に受けたことを大人になって自分が繰り返してしまうことなどを考えさせられた。