辻仁成『サヨナライツカ』2010/02/01

『サヨナライツカ』
辻仁成『サヨナライツカ』(幻冬社文庫、2002年)

主人公は日本の航空会社の営業職員の男性。タイに赴任中に、「運命の女」沓子(とうこ)に出会ってしまう。沓子が独り身なのに大金持ちという設定で現実離れしている感があり、また今日ではJALなどの航空会社がいずれも不景気にあえいでいるのと違い、本書では主人公が航空会社でとんとん拍子に出世するなど時代の差を感じるが、それはさておき、印象に残る作品だった。

タイトルにもあるが、主人公と沓子の2度の「サヨナラ」が考えさせられる。結婚や婚約の相手でない異性との間の心のつながりが印象に残った。自分が死ぬ直前に誰かを愛したことを思い出すか、それとも誰かに愛されたことを思い出すかという話も心に残っている。

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