村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』2010/01/30

『神の子どもたちはみな踊る』
村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』(新潮社、2000年)

阪神淡路大震災に関係した短編を集めた本。「かえるくん、東京を救う」という話が特に印象に残っている。主人公のアパートに突然巨大な蛙(かえるくん)が現れて、主人公と共に東京に直下型地震を起こす巨大ミミズを倒す話。主人公の仕事(借金の取り立て)をかえるくんが手伝ってくれる代わりに、主人公がかえるくんのミミズ退治を応援するという約束だった。しかし主人公はいざミミズ退治という日の夕方に銃撃にあって入院をよぎなくされる。夜には職場から地下深くもぐってミミズ退治に行かなきゃいけないのに、病院で気がつくと翌朝になっていた。かえるくんが言うには、主人公が夢の中でかえるくんを応援してくれたということだったが、主人公は何も覚えていない。それに、病院で看護師さんが言うには、そもそも銃撃なんて受けておらず主人公は単に意識を失って倒れただけだったのだ。「胡蝶の夢」のような話で面白かった。

一方、「UFOが釧路に降りる」という短編は別の主人公が釧路空港まで飛行機で行き女性と関係を持つという話だった。『ダンス・ダンス・ダンス』も主人公が北海道に旅行して不思議なホテルで女の子と知り合うという話だったから、村上春樹にとって北海道が特別な意味がある場所かもしれないと思った。

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